プロフィットファクターの目安と勝率・最大ドローダウンの見方

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トレード成績は「総収益」だけを見ても良し悪しが分かりません。勝率・プロフィットファクター(PF)・最大ドローダウンの3つをセットで見て、さらに取引回数が十分かを確かめるのが基本です。この記事では、Easy Analyze のマイページに表示される指標を、実際の計算式どおりに説明します。

マイページに出る指標の一覧

MT4/MT5 の EA から取引履歴をアップロードすると、マイページの成績欄に次の数字が並びます。

表示計算のしかた
総収益決済済み取引の損益の合計
日平均総収益 ÷ 取引した日数
月平均総収益 ÷ 最初の取引から最後の取引までにまたがる月数
勝率利益が出た取引の数 ÷ 全取引数
PF利益が出た取引の合計 ÷ 損失が出た取引の合計(絶対値)
最大ドローダウンEA が記録した含み損の最大値(% と金額)
1日平均取引取引数 ÷ 取引した日数
平均損益総収益 ÷ 取引数
平均保有エントリーから決済までの時間の平均

ここでいう「損益」は、初期設定では1取引ごとに「損益+スワップ+手数料」を合計した値です。画面上の切り替えで「損益のみ」「損益+スワップ」にも変えられます。スワップや手数料の比重が大きい手法では、どれで見ているかで勝率やPFが変わるので、比べるときは条件をそろえてください。

なお、日平均の「取引した日数」はエントリーした日の数なので、カレンダー上の日数ではありません。週に2日しか取引しない手法なら、日平均は「取引した日1日あたり」の数字になります。

勝率:高ければ良いとは限らない

勝率は「利益で終わった取引 ÷ 全取引」です。マイページのサマリーでは、損益がちょうど0の取引は勝ちに数えません(分母には入ります)。

勝率だけで手法を評価できない理由は単純で、1回あたりの勝ち幅と負け幅が分からないからです。勝率80%でも、負けるときの損失が勝ちの5倍あれば合計はマイナスになります。逆に勝率30%台でも、勝ちが大きいトレンドフォロー型なら利益は出ます。勝率は必ずPFと一緒に見てください。

プロフィットファクター(PF)の目安

PFは「総利益 ÷ 総損失」です。

  • PF が1を上回る:期間全体で利益が出ている
  • PF がちょうど1:損益トントン
  • PF が1を下回る:期間全体でマイナス

損失の取引が1回もないと割り算ができないため、マイページでは「∞」と表示されます。取引数が少ないうちによく見かける表示ですが、実力を示すものではありません。

よく「PFは1.3以上なら優秀」「2を超えたら過剰最適化を疑え」といった目安が語られますが、これは手法の種類やコストの扱いで大きく変わるので、絶対的な基準ではありません。同じ手法の過去と現在、同じ条件で回している複数の EA どうし、のように「横並びで比べる」使い方のほうが確実です。

勝率とPFからリスクリワードを逆算する

マイページにはリスクリワード(平均利益 ÷ 平均損失)の欄はありませんが、勝率とPFが分かれば計算で出せます。

勝率を W、PF を P とすると、

平均利益 ÷ 平均損失 = P × (1 − W) ÷ W

たとえば勝率60%、PF 1.5 なら、1.5 × 0.4 ÷ 0.6 = 1.0 で、平均の勝ちと負けがほぼ同じ大きさだと分かります。勝率40%で同じPF 1.5 なら 1.5 × 0.6 ÷ 0.4 = 2.25 です。同じPFでも、勝ち方の形がまったく違うことが分かります。

損益0の取引が多い場合はこの式が少しずれますが、手法の性格をつかむには十分です。

最大ドローダウンは「含み損の最大値」

一般的な最大ドローダウンは「資産のピークからの最大下落幅」を指しますが、Easy Analyze の最大ドローダウンは計算方法が違うので注意してください。

アップロード用の EA は、ティックごとに「保有中ポジションの含み損の合計」を見て、その最大値を記録しています。パーセントはその時点の口座残高に対する割合です。この値を1日1回(MT4/MT5 のサーバー時間で23時台)と EA を止めたときに送り、マイページでは表示期間内の最大値を出しています。

そのため、次のような性質があります。

  • ナンピンや長期保有で含み損を抱えやすい手法ほど、大きな数字になる
  • 決済済みの負けが続いて残高が減った分(確定損の連敗)は、この数字には入らない
  • EA を止めていた間の含み損は記録されない

確定損を含めた「ピークからの下落」を見たいときは、成績欄の資産推移グラフで、山から谷までの差を目で追ってください。ドローダウンのタブでは、記録された含み損の推移を金額とパーセントで切り替えて確認できます。

取引回数が少ないうちは数字を信用しすぎない

勝率もPFも、取引数が少ないと偶然で大きくぶれます。10回の取引で勝率70%と出ても、たまたま勝ちが続いただけかもしれません。最低でも数十回、できれば100回以上たまってから判断するのが無難です。

あわせて見ておきたいのが次の点です。

  • 期間:相場の状況が変わったときの成績が含まれているか。期間フィルターで「3ヶ月」と「全期間」を切り替えて比べると、最近だけ崩れていないかが分かります
  • 月次・日次グラフ:利益が特定の月や日に偏っていないか。1回の大勝ちで全体のPFが押し上げられていることはよくあります
  • 戦略別分析:マジックナンバーごとに損益を分けて、どの EA が足を引っ張っているかを確認できます

使い方のコツ

成績の数字は、未来の利益を保証するものではありません。そのうえで、日々の運用で役立つ見方をまとめます。

  • 新しい EA を入れたら、マジックナンバーで絞り込んで単体の勝率・PF・平均保有を確認する
  • バックテストと同じ条件(損益+スワップ+手数料)で比べ、実運用で手数料やスワップがどれだけ効いているかを見る
  • 最大ドローダウンが過去の値を更新したら、ロットや同時保有数を見直すきっかけにする

成績を他の人に見てもらいたい場合は、マイページから公開ページを作れます。手順はEAのフォワード成績を自動で公開する方法にまとめています。取引履歴を CSV などで手元に残したい場合はMT4/MT5の取引履歴を出力する方法も参考にしてください。

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